AY's blog

思ったことをだらだら書いている。読んだら感想とか教えてくれたら嬉しい。

あるいは挫折という名の状態

煙草を吸う大人にだけはならないと思っていたけど、なった。 若いうちからバリバリ働いてお金を稼いで、休職なんてヤワな真似は絶対にしないと思っていたけど、した。 特におもんぱかるべき事情も、理由もなく、ただそうなった。 人生は選択の連続でも、樹形…

わらってくれ

まだ青いライム。 名前はみんな知ってるのに主役になれない。酸っぱいほどに未熟。 常に楽な方ばかりに流される。選択しているようで、していない。最初から答えは決まっている。 次に、憂う。内在的な運命で片付けられない責任を、外に押し付ける。政治が、…

忘れて

わたしは一回ちゃんと知り合った人のことはもっと知りたくて、誰だろうが愛したくて、どんなに昔のことでもちゃんと憶えてる。 お受験のために東京に引っ越す前、千葉の幼稚園で手紙をくれた千尋ちゃんの横に隠れてもじもじと寂しいと言ったきり真歩先生のエ…

いつか

電話してて寝落ちしちゃったあなたの寝息が世界一愛しくて 結婚しようね いつか法律が変わったら

はじめての徹夜

宮崎県に住むいとこたちがこちらに来て一緒にディズニーランドに行く予定だった小4の2月3日、軽い発熱をして1人家にいた。 両親は数回分の食事と恵方巻を買い与え、妹を抱えてディズニーランドへと消えた。ミラコスタに泊まるらしい。 実は昼ごろから熱は下…

泣きながら煙草を吸ったすぐあとに歯を磨いて顔を洗っても、肺と指先に残ったニコチンとか胸の奥と目頭に残る赤がわたしを苦しめるように、泣きながら大切なものを失ったすぐあとに笑って健全な日常を過ごしても、心と脳裏に焼き付いた記憶は毎秒美化されて…

ペヤング

すこしむかしお洒落なタトゥーアーティストが俺の日常的なYouTubeを更新していた。 コンクリ調のイカしたスタジオに刈り上げロングでちょび髭で、夏はタンクトップ冬はでっかいコートさえ着てれば決まっちゃうような感じの、無駄に足がデカくてブーツとか似…

おきなわのよる

恋人でも友人でもない人間と沖縄に二泊三日の旅行に行ったとき 快晴の海で遊び倒した熱い肌で地元の居酒屋に行き、海ぶどうをたくさんと古酒をたくさんお腹に入れ(ちなみに古酒モチベを高めるために、東京でアニメ版美味しんぼ沖縄編を視聴してから飛行機に…

こういう季節って

タバコの匂いで過去になった人を思い出すなんて、きわめてくだらなくて不健康で使い古されていて幼稚だけど、 それでも、春と夏の間の涼しい夜中にその日の失敗を思い返しながら苦い顔で金マルを吸うときには、ぼんやりと彼の喉仏とか手の骨とかだっさい七分…

チープな感性

2021年、思い立ったときに人からお題をもらって短歌を作っていて、まあ、なんというかかなり見ていて恥ずかしくなるようなできばえなんですが、こういうのは公衆の面前に晒して、それで上達していくというものでありまして、とにかく、始めてから3ヶ月間の駄…

卒業

さて。 今日は、母校(高校)の卒業式の日で、わたしは大学生になってからも部活の学生コーチとして母校に携わっていたから、まぁ、それなりに感慨深さがある。 今日卒業するひとたちって、高校3年生っていう人生でいちばん楽しいかもしれない1年間を、もう、…

まっさらと静寂

分かってくれる人がいるか分からないけど、わたしなりの希死念慮について書くね。 別に暗い話じゃぜんぜんないんだけど、一応センシティブなワードが入ってるから、いま苦しい人は見ないでおいて☺️ わたし、自分とか、物事に対する評価が常に自分の中にすご…

愛に関する所感

※本日このブログ内で頻繁に登場する「愛」ということばですが、「恋愛」という意味ではありません。しかし慈恵や尊敬などそういった感情も含まれるかはちょっときわどいです。というかなり微妙な定義づけで進めますのでよろしくお願いしますね。 --- 「愛と…

飲むヨーグルト、雨、小さな落胆

大学2年からしばらくの間麻布十番にある小さなチーズ屋さんでアルバイトをしていた。 17時半にバスケの練習が終わり、ダッシュで門をくぐり、18時からのシフトに滑り込む。23時半までチーズを売ったり、イートインのマダムたちに簡単な食事を出したり、ワイ…

高1、春、入院、美しい瞬間

高校1年が終わった春休み、怪我の手術のために二週間ほど入院した。 何ヶ月もかけて何件も色んな病院を回り、そのたびに診断結果が違い、やっと辿り着いた気難しいオジサン名医はMRI検査の画像を見るなり 「はい。切れてます。もうこんな靭帯だったらバスケ…

高1、冬、美しい姿勢

二回目の緊急事態宣言で家に篭りなんとなく過ぎていく日常に発狂してしまいそうになったので、週に一度文章を書くことにした。 といっても、わたしは過去しか見ることのできないつまらない人間なので、過去の思い出とか、そういうものを短めに書いていくこと…

ノンアルコール

ひょんなことから知り合った同じ大学の同い年、学年は2個下の文学部生に誘われて、人生ではじめて下北沢にちゃんと遊びに行った。 11時の待ち合わせに10分も遅れた。 トロワシャンブルっていう喫茶店で850円のベイクドチーズケーキセットを食べながら、彼は…

ノブレスオブリージュ

全国でもかなり偏差値の高い女子高校に通っていた。 生徒の半数は内部進学、残りの半数は熾烈な受験を勝ち抜き入学するが、 入学式を終えると行事には全身全霊で、部活にもある程度の熱量を持って取り組むという自由かつ快活な校風に揉まれ、忙しなく日々を…

夜はかなしく暗いもの

3,4週間前、コロナの不穏な空気が漂い始め、自粛ムードが膨張しているさなかのわたしたちの約束といえば 「終わったら〇〇行こう」 「終わったら〇〇しよう」 だんだんと、国内全体が悪影響を受け、都は緊急事態宣言なるものを出し、完全に社会生活が以前の…

ある男

‪大学2年の頃、よく飲みに行く男がいた。 悲しげな目をした背の低い男で、紺やグレーを好んで着ていた。色白で清潔感があり、物を触る手つきの柔らかい人だった。たまに吸うhi-liteも優しく持つので、よく落としていた。日差しよりも木漏れ日が似合うような…

ボーイッシュでいること。②

まずお詫びしたいのは、前回の文章がこんなにも多くの友人たちに読んでもらえるとは思ってもみなく、結論があやふやかつ、わたしが伝えたいことの半分もお伝えできなかったことについてである。 前回のブログの中では、 「この"男尊女卑"の世の中で、私は…

ボーイッシュでいること。

物心ついた時からいわゆる女の子らしい服装に興味が無く、ダメージジーンズとシンプルなTシャツを好んで着ていた。 高校生になったと同時に長かった髪を短く切り、男みたいだとよく言われるようになった。 同時に、わたしの性自認は女であり、男になりたくて…